1.252021
『介護士の専門性ってなんですか?』って問いに、介護士は何て答えますか?

目次
介護士の専門性ってなんですか?
オンライン飲みで事業パートナーのジャックさんぽろっと聞いてきた。僕は介護士でなければ、介護業界の経験もないので、超お客様的目線で考えました。
「お年寄り・・・」
「デイサービス・・・」
「病院・・・」
介護っていうイメージを引っ張り出して考えた結果の回答は、
入浴介助とか?当たり前すぎた回答をした僕
もちろんちゃんと理由はある。素人ではできなくて、お年寄りも自分ではできないことってなんだろう?って考えた結果、介護士の専門性=入浴介助でした。
介護士の皆さんからするとほんと浅はかですみません💦
簡単な質問の裏にある高齢者サポートの本質
「介護」っていうとたぶん多くの人が業務の表面的な部分をイメージすると思うんですよね。それこそ、デイサービスだったり、一緒にレクしたり、ベッドの上のおばーちゃんのおむつを交換したり。
ただ、ジャックさんの話だとそれはあくまで業務であって一定の技術があれば誰でもできるし、むしろ介護「士」っていう資格を持っていなくても家族でもできる部分はあると。
それよりも、介護士として特に拘らなきゃいけないの次の3つ。
汲み取る力・感じとる力・観察力
例えば、医療の現場だと起きてる現象、症状、怪我などを客観的に見てそれに対して対処する能力、知識、技術が求められます。しかし介護の場合は、老化などによって自分やりたいことがあるのにうまく実行できなかったり、感情についても自己表現ができない高齢者の気持ちを、ちょっとした動作や言葉から汲み取って、「あ〜この人はこんなことしたいのかな?」と感じ取らなきゃいけないです。そこには普通の人は気がつかない些細な変化をしっかり観察する力も求められますよね。
流れ作業的な介護にかけているもの
介護に対して負のイメージを持っていた僕ですが、その一番の理由は、お年寄り体が不自由になった時に、ヘルパーや介護士はそれを「やってあげる」っといった印象を受けたからなんですよね。
まあ言葉に違いはないんでしょうけど、例えば介護施設とかだと1日に何人も何人もおむつ変えたり、入浴対応したり、着替えさせたり、要は流れ作業でやっちゃいがちな部分ってあると思うんです。
介護施設だって商売なんだから、1日にやらなきゃいけないことだってあるから、一人ひとりの話を聞いていたらとてもじゃないけど仕事が終わらないってのも全然理解できます。
でもきっと自分が介護を受ける時になって初めて感じると思うんですが、「俺の気持ちわかってくれてないな〜」ってのは感じると思うんですよね。対応してくれてるヘルパーさんは忙しそうに仕事してたら、お年寄りの方も気を遣っちゃうんでしょうね。
例えば、認知症になると自分のリクエストを伝えられなくなっちゃうんですよね。サポートする側からすると、こっちから見た「なんとなくあの人はこうでしょう」で提供するサービスを妥協はできちゃうけど、そこに関わる人はやっぱりプロとして感じ取る力をトレーニングしていって欲しい。
目の前の業務に追われて手一杯になってしまうとやっぱり「その人を見る」ってことをすっかり忘れてしまいがちなのかもしれません。だからこそ、僕が高齢者サービスにおいて絶対大切にしたいことは次のことです。
心に余裕を持とう
日本人は特に、「何かが正しくて、何が正しくない」ってのを明確にしなきゃ気が済まない人が多い気がします。
仕事も何時までに終わらせなければいけない、施設長がこうしなさいって入ってるから、普通はこうだから。。。みたいに、いろいろときっちり決めすぎちゃってる部分ってあると思うんですよね。
その間のグレーゾーンがあればほんと楽に生きれるのに。物事に対する良い・悪いの間の「あそび」の部分を作るためには「余裕」が必要だとおもいます。
僕たちは心に余裕を持てる環境を提供しよう
だからこそ、介護保険サービスの制度や形に縛られずサービス提供をしている僕たちは、一緒に活動してくれているサポーターの皆さんにはどうやって心に余裕をもちつつ仕事をしてもらえるのか?をめちゃくちゃ考えています。
余裕ができない理由は、お金・人間関係がほとんどじゃないですかね?ここを解決できるようにするのが僕たちの仕事!
長くなりましたが、今日はここまで!