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グローバルリーダー研修プログラム

介護のさまざまなこと

今年から『グローバルリーダー研修プログラム』をスタートしました。目的は介護現場のグローバル化を促すためです。新設された「特定技能」を使って多くの外国人介護士が日本で働くことになります。これからの現場リーダーには、日本人介護士と外国人介護士の双方をマネジメントするために『異文化理解力』や『異文化コミュニケーション力』が求められます。

今回、東京の医療法人様から14名のリーダーの方々にご参加いただきました。この研修プログラムを始めるにあたり、構想に約1年間、準備に2か月間かけて臨みました。プログラムに対しての私の想いが強すぎるためか、3泊4日の限られた時間の中で目一杯内容を詰め込みました。ご参加いただいた皆様から口々に言われたことは、『日程がハード過ぎます。。』とのこと。ただ、皆様の研修に対する真摯な姿勢や法人を代表しているという使命感のため、ハードな日程の中でも、多くの学びや気づきを得ていただいたかと思います。

マニラ空港に到着

私自身が掲げている研修プログラムのテーマは、『多様性の理解』『異文化コミュニケーションの実践』です。『多様性の理解』とは即ち、『人それぞれ違う』という、言葉にすると当たり前のことなのですが、自分と異なる価値観や考え方を受け入れることの大切さに気づいていただきたい、そのために、ツアーの中では様々なバックグランドを持ち、異なる価値観の人々を集めて交流の機会を持ってもらいました。

異業種交流会の様子
ホームパーティ形式でフィリピンの家庭料理をご用意
様々なバックグランドの方にお集まり頂きました
フィリピン企業でのランチパーティ

また、他業界がどのように外国人マネジメントを行っているか、介護業界とは異なる各分野のスペシャリストからマネジメント論を語っていただきました。

他業界からのスペシャリストを招待しての講演会
日系コンサルティング会社に訪問
フィリピン企業の訪問、フィリピン流のマネジメント論について学ぶ
社会起業家の方からの講演会

次のテーマが『異文化コミュニケーションの実践』です。コミュニケーション力を向上させるためには、コミュニケーションを取ってもらうしかありません。コミュニケーションのためのテクニックや英会話といったツールの話をお伝えするよりも、コミュニケーションを取らざるを得ない環境を用意して、その中で自ら実践していただく。ツアーの中では参加者の皆様が中心になって積極的にアクティビティやプレゼンテーションを行っていただきました。

日本語学校でのレクリエーションの実践

日系企業でのミーティングに参加
大勢のフィリピン人の前で発表してもらいました
フィリピン人スタッフとの職場での交流
異文化コミュニケーションについてのワークショップ

そして、最終日は介護現場での実習です。早朝の買い出しから始まります。

ローカルマーケットでの買出し

移動にも庶民の足を利用しました。

トライシクル
ジプニー

介護実習先でのアクティビティは大変盛り上がりました。さすがは現場のスペシャリストの方々です。国が違えどお年寄りと共に楽しむことにかけてはプロフェッショナルであり、私も安心して見守ることが出来ました。

アクティビティの後はランチタイムです!フィリピンのおじいちゃん&おばあちゃんに喜んでもらえるように心を込めて作りました。

こんな感じの盛りだくさんの3泊4日の研修プログラムとなりました。今回お会いした皆様の研修に対する姿勢、お年寄りに対する立ち振る舞いを間近で見させていただき、改めて日本の介護は世界一、日本人介護士は世界一の『人財』だと感じました。