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シニアに広がるスマートフォンブーム?

介護のさまざまなこと

20193月にモバイル社会研究所が発表した「シニアのICT利活用生活の検討」によると、2015年には18%だった70代のスマートフォン保有率が、2019年には43%にまで増加しているという!!

シニアへのスマホ普及が急速に進んでおり、モバイル通信キャリアのショップでも、シニア向けのスマホ教室が連日無料で開催されている。

スマホを所有した最大の理由は「家族からの勧め」だという。

家族がシニア層である親にスマホを勧める理由は、いくつか考えられるが、ひとつは連絡手段が挙げられる。

昔は、音声通話が主流だった。たまに連絡して、元気か確認、孫に変わって話させるなどをしたのである。

しかし、忙しい中、なかなか頻繁に電話に時間を割くというのは難しい。

そこでインスタントメッセージアプリを使わせたいのだ。具体的には日本ではダントツでLINEが使われている。

最近ではSNSまで使いこなすシニア層もいるが、それはごく一部の層である。

私の周りでもLINEデビューしたシニア層はこの23年で急増した。

LINEが使えるようになれば、写真のやりとりと容易になる。

孫の写真をプリントしてお手紙を出すという習慣もほぼ不要だろう。

また、スマートフォンだからこそできるビデオ通話。お互いの顔を見ながら会話ができるので、動く孫の姿を頻繁に見ることが出来て、離れた家族の距離がグンと縮まる。

デトロイトトーマツ「世界モバイル利用動向調査 2018」によると、スマートフォンを所有する65歳~75歳のシニア層は、アプリの中では、天気アプリを使用する方が多く、44%までにもなる。続いてニュースアプリで27%になる。

シニア層全体のスマホ所有が5割に迫る状況ではあるが、ネットからニュースを得ている人はどのくらいいるのだろうか。 モバイル社会研究所調べによると、シニアのニュース取得源は主に「テレビと新聞」であった。 しかし、スマートフォンを所有しているシニアでは、ソーシャルメディアやwebからニュースを取得している人が1214%存在している。 シニアへのスマートフォンの普及がより進めば、さらにニュースの取得方法にも変化が生まれるだろう。 文字を大きくできるデジタルはルーペを使って見る新聞よりも便利だと思うシニアもいるのかもしれない。

シニアへのスマートフォン普及が急速に進むことはネットで予約ができるサービスのヘルパーリンクとしても喜ばしいことである。

一方、ネット決済や増税対策で話題のスマホキャッシュレス決済に対してはまだまだ抵抗があるというシニアが多いという。次回は、このシニアのキャッシュレス決済について迫ってみたいと思う。