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ヘルパーリンク危機!?〜「生活援助型訪問サービス」と「ヘルパーリンク」の違い〜

介護のさまざまなこと

 

こんにちは!

ここ数日、千葉市が独自で進めている「生活援助型訪問サービス」について勉強していました。一見、ヘルパーリンクのサービスを非常に似通っているサービスだけに、大きな違いを整理してみようと思います。

 

「生活援助型訪問サービス」とは

千葉市が指定した介護保険事業所が、軽度の介護認定を受けた高齢者(要支援1・2)のご自宅を訪問し、掃除、買い物などの家事援助(身体介護を伴いわないサービス)を1時間程度行うサービスです。

 ▲この事業は、現在の介護予防訪問介護のように身体介護を伴う方向けのサービスを残しつつ(①のサービス)、家事支援のみ利用する方向けに、多様な主体によるサービスを創設します。(事業所が実施するものが②、NPOや住民ボランティサなどが実施するものが③) 

 

生活援助型訪問サービスで出来ること

行政も少しでも昨今の高齢者への福祉課題を解決しようと考え、市独自の様々な取り組みをスタートさせています。このサービスで利用できるのは下記のような内容です。

・ゴミ捨て
・掃除機買え
・水回りの掃除(トイレ・お風呂場)
・買い物

これら生活に必要な最低限のことを自立支援として、訪問介護事業所をを通してヘルパーもしくは事業所の従事者がサポートしてくれます。

 

サービスの限界

これをみながら、一見、ヘルパーリンクのサービスと非常に似通ってるな〜っと一瞬思いました。

しかし、内容をさらに詳しくみていくうちに、この生活支援型訪問介護サービスの限界も見えてきました。問題点というか、課題をいくつか箇条書きにすると

①ケアプラン(ケアマネが作成)に従った内容しかできない(それ以外を行うと違法になり可能性あり)
②従事者(ヘルパー)への報酬が決まっている(時給換算900円〜1100円程度が相場)

③利用者の本当の希望を叶えてあげることが難しい
④登録事業者はは市内に150ほどあるが、人員不足で8割近くの事業所が生活支援型訪問介護サービスを受け付けられない。

 

ヘルパーリンクとの違い

▼①ケアプラン(ケアマネが作成)に従った内容しかできない

生活支援型訪問介護サービスは、介護保険が適用されるためケアマネが作成したプランに法ってサービスを実施しなければなりません。例えば、利用者本人の洗濯物は洗濯することができますが、たまたま訪れていた孫の洗濯物はNGであったり、洗濯はOKだがアイロンがけはNG。また料理も、簡単な料理はいいが手の込んだものは作ってはいけないなど、ケアプランに書かれていないことはどんなに利用者が望んでいても実施することはできません。プラン以外を行うと違法になる可能性があるためです。

ヘルパーリンクの場合…..↓

サポート内容に制限はない!
ヘルパーリンクの場合ケアプランは参考にしますが介護保険外のサービスなので、完全に利用者さん毎にオーダーメイドのオリジナルのサービスを提供しています。サポーターが対応出来る範囲でその場に応じた臨機応変なサービスや介護保険内では絶対できないような外出のサポートや趣味のお付き合いもできますし、ご要望に応じてその道のプロを呼んで様々なニーズに対応可能です

 

▼②従事者(ヘルパー)への報酬が決まっている(時給換算900円〜1100円程度が相場)

どんなに素晴らしい活動をしても、従事者の報酬は相場が決まっています。本当のボランティアで行うのであればいいかもしれませんが、無資格でも本当にクオリティの高いサービスをされる方ってけっこう多いと思うんですよね。能力と努力に応じた報酬をしっかり受け取れるようにできればいいのですが。

ヘルパーリンクの場合…..↓

サポーターが自分で時給を設定
報酬はサポーターが自ら設定することができます。自分の業務に自身が付いてくればそれに見合った時給に設定することができ、利用者さんはそのサービスの質がしっかりしていれば、多少高い時給設定でも必ず利用してくれます。中には、介護系の資格を持っていなくても利用者さんにとても人気で時給2000円以上で活躍されているサポーターの方もいらっしゃいます。最終的な狙いは、労力や能力に見合った報酬を取って欲しいのです。介護に携わる仕事は、本当に人の人生に直接関わる仕事なので本来はしっかりとした安定と報酬が保証されるべきだですよね。しかし、仕事の内容や業界カラーから安くみられがちなのが介護離職に繋がっているのかもしれません。

 

▼③利用者の本当の希望を叶えてあげることが難しい

1つ目の内容と重複するところもありますが、例えば外出(買い物など)をしたいという要望があった際、いける範囲は「生活に必要最低限」の内で限られています。

ヘルパーリンクの場合…..↓

利用者の本当の要望に応える!
ヘルパーリンクの場合、利用者さんに対して行えるサービスの内容は制限がありません。正直、その状況に応じてやって欲しいことは変更される場合もありますし、掃除・洗濯・料理・買い物以外にもやりたいことはいくらでもあるはずです。その制限を超えて、利用者さんが本当に望んでいることをサポートしてあげることができます。

 

▼④登録事業者はは市内に150ほどあるが、人員不足で8割近くの事業所が生活支援型訪問介護サービスを受け付けられない

これは死活問題かもしれません。各事業から直接お話を伺いましたが、利用申し込みは相当な数きているが、実際に受けれる件数は既に限界を突破しています。そのため、ほとんどの事業所では、新たな生活支援型訪問介護サービスの受け付けをストップしているようです。

ヘルパーリンクの場合…..↓

あらゆる人がサポーターに!
サポーターが活かせる能力に制限がないため、いままで介護や高齢者の業界では活躍できなかった人も、自身の能力や特技を生かしてサポーターとして活躍ができます。例えば、家事はそんなに得意ではないけどスマホの使い方を教えてあげるのは得意!話相手なら何時間でもできる!など、ヘルパーリンクには様々方が幅広くサポーターとして活躍が出来、なおかつ資格の有無も問わないためよりす裾野を広げたサポーターが集まっています。もちろん、高齢者サポートに必要な最低限の研修はありますが(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

 

長々と書いてきましたが、今回重要なのはどちらがいいサービスかどうかではなく、必要に応じてサービスを使い分けて欲しい!ということです。それぞれの利用者さんで受けれるサービスの予算はあると思いますし、必要なサービスはそれぞれです。最低限だけやって欲しいという方もいらっしゃれば、融通きかせてケアプラン以外もやって欲しい!といった要望もあると思います。それは利用する側であっても、働き手側であっても同じことです。行政も民間も様々なサービスを一生懸命提供している中で、ヘルパーリンクは利用者の要望を幅広く受け付け、QOLをあげれるようなサービスを提供していきたいと思います。