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可哀想なドゥテルテ大統領

介護のさまざまなこと

皆さん、こんにちは!海外担当の福井です。

日本に住んでいる人は、日本人であれ外国人であれ10万円の給付金がもらえるのでいいですね!その10万円が海外に住んでいる日本人まで広がるとのニュースを聞きました。もしそれが本当に実現したら、当事者として〝嬉しい!!〟という感情よりも〝日本すげー!!〟と驚きの気持ちの方が強くなりそうです。世界中でこんなにサービスをしてくれる国は他にあるのでしょうか?

という気持ちになるのも、フィリピンに住んでいるからだと思います。フィリピンもロックダウンに伴い働くことができなくなった就労者向けに給付金制度が用意されたようです。

地域によって金額は異なりますが、私の住むフィリピンの首都マニラでは就労者1人につき8000ペソ(約1万6000円)、プラス勤め先を通してさらに4000ペソ(約8000円)支給されるとのことです。追加の4000ペソは就労者すべてに行き渡るかわからないようですが、少なくても1人8000ペソは支給されると、テレビを通してドゥテルテ大統領が宣言したようです。

ローカルニュースを全然ウォッチしていない私はそんな制度ができたことすら知らなかったので〝フィリピン政府も頑張ってるなー!〟と感心しました。

ところがです。先日、ビジネスパートナーで日本語学校を経営しているフィリピン人オーナーが、従業員分の給付金を受け取りに役所に行ったところ、『もうお金が無くなったので給付金はないです』と言われたそうです。まるで、八百屋に行って『もう大根は売り切れてないです』といった感じでしょうか。

実はこの日本語学校だけでなく、給付金をもらえなかった人が一定数出てしまったようです。なぜこんな事態になったのか件のオーナーの調べによると、2016年度のフィリピン就労人口をもとに予算を組んだため、給付金が尽きたとのことです。。。なんとまあ。。。

経済発展著しいフィリピンの就労人口は毎年右肩上がりで伸びています。それを4年前の就労人口で計算したら、給付金が尽きるのは目に見えてますよね。

おそらく、政府予算員会か何かがドゥテルテ大統領に、『マニラ1人8000ペソでOK』とゴーサインがでたのでしょう。それをドゥテルテ大統領はテレビで発表したのだと思います。

しかし、ふたを開けてみると給付金が尽きてしまい、可哀想なドゥテルテ大統領。。。

 

それに対して国民が怒っているのかというと、そんな様子も見られず(私が知らないだけかもしれませんが)、これから何らかの対処が行われるのか、または、このままこの話題は雲散霧消されるのか、気になるところです。

給付金がもらえなかった人たちの中には、すでに給付金ありきでお金を借りている人も多くいるようで、その人たちも気の毒ですね。。。ちなみに私はフィリピンの人にお金を貸して一度も戻ったことはありません(^^;)

こんな様子を見ていると、10万円の給付金が、時間がかかったとしても確実に支給される日本は、本当にすごい国だ!!と思ってしまいます。