利用者さんの1人が今日、亡くなりました。
おそらく、老衰。
身寄りのない一人暮らし。
病気で視力を失って、家の中でさえ移動も難しい状態
朝も夜もわからない、目を開けても閉じても目の前は真っ暗
関わり始めたのは秋頃のことでした
冬にさしかかってだんだん寒くなってきた頃、訪問した時のことです。
「よかったよ、きてくれて〜寒くて死ぬかと思ったよ」
冷え切った部屋に暖房もない。
「こたつでも出しましょうか?」
そういって、僕は押入れにいれてあったこたつをセットを出してあげました。
ホコリがんまり積もっていて、どれくらいの間使ってなかったんだろうとおもうくらい
火事にならないよう綺麗に掃除をして。
「あったかいな〜、幸せだよ」
これできっと寒い冬も越せるだろう。そう思ってました。
それが僕がやってあげれた最後のことでした。
今日亡くなった時、そのこたつは、ついたままだったそうです。
冷え切った体でも、足だけはあったかかったって。
うちのサポーターさんは今日、いつもコンビニの冷めたご飯ばかりなのを思って
手料理をつくっていってあげたそうです。
「今度来るときは、なんか作ってきてあげるからね!」
「そうか〜それは楽しみだ!」
それがそのサポーターさんとの最後の会話だったんですって。
あったかい芋の煮物と、鮭のおにぎり。
食べて欲しかった。
でも、最後に寒くなくてよかった。
小さなことだけど、やってあげれたこともたくさんあった。
いいじーさんだったな。
こんなにも人の人生に関われる仕事って、すごいな!
こんなにも心のこもったサポートをやってあげれるサポーターが集まってて!
こんなにもお金じゃ得られないことを経験できるこの仕事、本当にすごい!
明日からも、もっと頑張れそう。
とりあえずじーさん、またね。