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フィリピンのデイサービス

介護のさまざまなこと

National Center for Geriatric Healthというフィリピンの国立高齢者専門病院の視察に行きました。

今回の訪問に先立ちネットで情報を収集し、電話で問い合わせをしたのですが、正確な情報が得られず、アポイントメントも取れずで、仕方なく直撃訪問となりました。こんなことはフィリピンではよくあります。かなり不確かな情報でしたが、毎週金曜日午前中にこちらの病院で高齢者向けのデイケアサービスが行われているということでしたので、金曜日を選んで訪問しました。

 

午前8時前に到着し、さてアポイントメントもないのでどうしたものかと院内をウロウロとしていると掲示板を発見。月間スケジュールが張られていてそこには確かに〝毎週金曜日午前中にはデイケアサービス〟と書かれていました。『あぁ、無駄足にならずに済んでよかった』と安堵していたところ、そのスケジュールをよくよく見てみると【2017 May】と書かれているではないですか!!今年は2019年、一体いつのスケジュールを掲示板に載せているのだろうか。。。

病院のガードマンに『今日はデイケアサービスありますか?』と尋ねたところ、『そんなものはない!』とのこと。。『OMG(オーマイゴッド)( ゚Д゚)』せっかく早起きしてここまで来たのにやはりデイケアサービスの情報はガセネタだったのか。。。すると、たまたま白衣を着た女性が通りかかりました。念のため、その女性にもデイケアサービスのことを尋ねてみたころ『はい、今日の8時からデイケアサービスありますよ』とのこと。そう、これがフィリピンなのです。確かな情報を得るだけでもこれだけのストーリーが必要になるのです。日本だったら電話で問い合わせて一発で済みますよね。これがフィリピンなのです。

 

ということで、早速その女性に私たちの訪問目的を伝えたところ、興味を示してくれて別室で話を聞いてもらうことになりました。

実はこの女性、老人専門医師でデイケアサービスの担当医だったのです。たまたまではありますが、一番会いたかったキーパーソンにすぐに出会えてラッキーでした。しかし、ただキーパーソンに出会っただけでは、それで終わってしまいます。この出会いを次に繋げ、協力関係を築けるかどうかがビジネスを行う上で大切になります。そのためには『相手が望んでいることは何か』そして『それに対してこちらが提供できることは何か』を明確にしなければなりません。次に早い段階でアクションを起こし、相手に対して私たちの存在が役に立つと思わせることが何よりも大切なのです。日本人の場合、この次のアクションが遅いためせっかくの出会いが、貴重な人脈に変換できないで終わってしまいます。

 

ドクターの希望は、【日本の進んだデイケアサービスのアクティビティを学びたい】でした。そこで私が提案したことは、以前から高齢者施設で開催しているチャリティランチプログラムです。これであれば、既に実践済なためすぐに企画を進められます。チャリティランチプログラムの中に、デイケアサービスの要素を加えて提供できれば、この病院との信頼関係が築けると考え、オファーしました。ドクターは、もちろん喜んで同意してくれました。

 

その後、ドクターに院内を案内してもらいました。

 

さて、いよいよデイケアサービススタートです。午前8時からの開始のはずですが、担当者が遅れたため結局9時半からの開始となりました。これもフィリピンではよくあることです(笑)

DayCare(デイケア)と書かれたポロシャツを着たグループがどんどん中庭に集まってきました。そして、今日のアクティビティはフィリピン人の大好きなズンバです。

 

   

みんな元気ですよね~。ちなみに舞台でダンスインストラクターを務めている方は介護士さんです。フィリピン人のリズム感とパフォーマンスの高さには毎度驚かされます(笑)

ということで、突撃訪問から素敵な出会いへと繋がりました。フィリピンではとにかく行動あるのみですね!