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歳をとるということを考えてみる。Vol.1

介護のさまざまなこと

 

高齢者になれば身体的能力はもちろんのこと、知的能力も衰えるのは周知の事実です。
しかしわたしが注目したいのは、精神機能の老化についてです。

精神機能の老化は、十人十色であるといえます。その理由は、中枢神経系が加齢とともに変化をしていく中で、心理的、身体的、環境的な要因が加わり、その結果として精神機能の症状が出るといわれています。

例えば、年寄りは頑固だからなんてことをよく聞きますが、これも精神機能の老化のひとつといえるでしょう。

高齢者は一般的に、加齢とともに頑固になり、保守的になります。また、人に対して厳しく、疑い深くなるといわれています。

高齢者の精神機能の老化には様々な原因があります。その中で最も重要視したいものが喪失体験です。
高齢になるに連れて、親、パートナー、友人、兄弟との死別を経験し、喪失感を味わうことになります。
この喪失感は生きがいの喪失や孤独感をもたらすのです。

その他にも、定年退職による「社会的立場の喪失」や、身体の老化や病気といった肉体上の喪失も精神的機能の低下につながる原因にもなります。

高齢者の精神機能の低下は、様々な要因が複雑に絡み合っていることが多いのです。

また、この精神機能の低下がうつ病を誘発する可能性も指摘されています。
高齢者のうつ病有病率は、比較的軽度なものも含めると、およそ15%であるといわれています。

精神機能の低下を防ぐためには、他者との関わりが最も重要です。高齢者は身体が不自由になるほど、他者との交流がなくなっていき、「孤独感」を感じることで、精神機能はさらに低下していきます。

地域コミュニティへの積極的な参加や趣味や生きがいを見つけて毎日の生活を心理的に豊かにするなどが必要なのです。

ヘルパーリンクの役割について考えてみたとき、介護というサービスの提供のみにとどまらず、むしろ、専門的な介護職でない人と身体が元気な高齢者でもそれぞれが利用できるサービスの提供が求められているのではないかと思いました。

かく言うわたしも、介護職ではなく、このサービスの提供を実際にお手伝いできるのかと思っていたのですが、先日、学研ココファン様で行ったイベントを直接拝見して感じたのは、お友達や地域の方とのコミュニケーションの大切さ。沢山の笑顔と明るい笑い声に触れて、心からそう思ったのでした。

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